捻挫とは関節の許容可動範囲を超えた動きをしてしまった際に起きる損傷の事を言います。
「捻挫」というと軽く考えてしまいがちですが、医学的には「靭帯の損傷」に分類されます。捻挫は足首のイメージがほとんどだと思いますが、足首の捻挫は「前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯」の損傷を指し、こう聞くと軽くは考えられないと思います。他にも膝、腰・・・といった具合に身体中いたるところで捻挫は起きる可能性がありますが、やはり一般的な「捻挫」と言えば足首なので、ここでは足首について書いていきます。
捻挫の症状として急性期(受傷してすぐ)では患部の腫れ、熱感、痛みなどの炎症症状が起こります。
重度の捻挫になると骨折を伴うこともあるので慎重に判断しなくてはなりません。急性期を過ぎ、炎症症状が治まってきた時期は慢性期となり、ここでは患部は足首を大きく動かさなければ痛みは強くはなく、なんとなく違和感があったり、関節の不安定感を感じます。またしゃがむことがしづらくなってしまったりする症状(足関節の可動域の低下)もよくみられる症状です。
捻挫は基本的に手術を行わない保存療法が選択されますが、骨折を伴うなど重度の場合は手術適応となる事もあります。一般的な治療法として、急性期にはRICE処置(R:安静 I:アイシング C:圧迫 E:挙上)を行いますが、さらに患部の保護(Protection)を加えた5つの処置が大変重要です(PRICE処置)。炎症の強い時期はこのPRICE処置で痛みや腫れのコントロールが重要となり、重症度によってはギプスや装具、テーピングなどで患部固定をし、松葉杖などで荷重制限をかける必要があります。その後腫れや痛みが引いてきたら少しずつリハビリを開始します。このリハビリをしないといわゆる「クセになる」ことになってしまい、将来的に苦労することになってしまいます。
当院では受傷直後から上記の治療の他、微弱電流やハイボルテージ治療、超音波治療、はり治療などを用い患部の痛みの除去や回復を促進し、その後のリハビリにもしっかりと対応させて頂きます。繰り返しやすい足首の捻挫。再受傷を防ぐためには患部以外のバランスを整えてあげることも大事です。本当の意味での「治った」を当院ではお手伝いさせて頂きます。
港区、赤坂での捻挫治療は当院にお任せ下さい。